放射線・放射性物質・放射能とは

放射線・放射性物質・放射能 何が違うの?

「放射線」を出す物質が「放射性物質」、放射線を出す能力が「放射能」です。

 

 懐中電灯に例えると・・・
  放射線   = 懐中電灯から発生する光
  放射性物質 = 懐中電灯
  放射能   = 懐中電灯が光を出す能力(性能)

 

 

放射線ってどんなもの?

・放射線は、見えないし、匂いもありません。しかし、専用の測定器を使うと放射線の存在や量を知ることが出来ます。

・懐中電灯の光が遠くにいくほど薄くなるように、放射線も遠くにいくほど力が弱くなります。

・ また、懐中電灯に寿命があるように、放射能も時間が経つと弱くなっていきます。

 

放射線や放射能の単位

私達が日常で使うグラム、メートル、リットルといった単位のように、放射線にも単位があります。

◆ベクレル【Bq】
放射能(放射性物質が放射線を出す能力)

◆シーベルト【Sv】
放射線影響(人体が放射線を受けた時の影響)

※同じ放射能(ベクレル)であっても、出てくる放射線の種類やその強さが違えば人体に与える影響(シーベルト)も異なります。
 

自然放射線

自然界にも放射線を出す物質(放射性物質)があり、私たちは常に自然界から放射線を受けています。私たちが日常生活の中でうける自然放射線による影響は、年間2.4ミリシーベルト(世界平均)です。


食べ物に含まれている放射性物質の量はどのくらい?

 

放射線の利用

 放射線は、医療をはじめ、工業や農業などさまざまな分野で利用されています。

 

◆医療 
レントゲン検診、CTスキャン、がんの治療、医療器具の滅菌など

 

◆工業 
プラスチック、ゴムの耐久性強化、材料の厚み測定など

 

◆農業
じゃがいもの発芽防止、植物の品種改良など